三線(三味線)を見た目と価格だけで選んではいけない3つの理由

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三線工房での体験演奏で体感した音の響きの違い

sanshin_140105 IMG_6935 / mexican 2000 先日、宮古島で夫婦で三線を作っている三線工房「宮古島三線工房」さんで見学させてもらいました。完成品の説明はもちろん、作り方や素材へのこだわりなども教えてもらいました。 商品は値段も5万円~数十万円のものまで多数あり、いずれも丹精込めて丁寧な仕上がりになっていました。 試しに数十万円する三線を弾かせてもらったところ、
  1. 高級漆器のような綺麗さ
  2. ずっしりと重い
  3. 音が鋭い
  4. 音がとにかく響く
とビックリする事がたくさん。1の綺麗さは当然のことながらも特に音については軽く弾いても「近所迷惑になるのでは?」と思うくらい遠くまで突き抜けそうな鋭く大きな音がしました。 しっかり弾ければ誰でもうまく聴かせる事ができそうな三線でした。

価格と見た目で選んではいけない理由

今回、三線についていろいろと教えてもらい、その後いくつかのショップで安い三線を試し弾きさせてもらって、三線選びで実際に感じた事をまとめてみました。

音は皮の素材で決まる

三線の部位については下の画像を参考にしてください。 三線の部位: sanshin_parts_140105 三線で最も重要なのはなんといってもです! この音を出すのは弦ではなくて胴(チーガー)という丸い部分です。 この胴に貼られているのは天然の蛇皮ですが、この皮だけを綺麗に張ると振動が良くなるので、綺麗な音が出ます。 ですが、中には皮の裏に強化シートを張って2枚張りにしていたり、天然皮ではなく人工皮(というよりもシート)だけ張ってあるものもあります。 2枚張りだと弦を弾いた時の振動が鈍くなり音も悪くなり、人工皮ではそもそも音が違っています。

音は皮の張る技術で決まる

三線の胴には上側と下側に分けて皮を張っています。良い音を出すためには
  • しっかり伸ばして張る
  • 隙間が出ないように張る
とこの2つが重要です。 これを見極めるには、胴の側面の手皮(ティーガー)の部分や棹と胴の付け根を見るのがポイントです。 実は三線の装飾が多い箇所は隠れている部分であり、ここを上手に作れるかどうかで音が違ってきます。

棹はデザインではなく芯で選ぶ

棹は目立つ部分なので綺麗に仕上がっています。しかし、棹のポイントは芯がしっかりしている事です。 芯がしっかりしていれば実際に引いた時に持ち手(通常は左手)に胴(チーガー)の振動が伝わってきます。逆に芯がしっかりしていないと音の響きが悪いです。 芯がしっかりしているのが分かりにくい方は、棹の重さで選ぶと良いです。

三線を買う時のポイント

「三線のポイントは質の良い皮と皮を張る技術なら、価格が高くなるのでは?」と思う方も多いでしょう。 そのとおりです。 ですが、高そうな三線といって連想するのは綺麗な棹や手皮の派手さではないでしょうか? 値段が高い理由が「良い音を出すためのもの」と「綺麗にみせるためのもの」で、良い音を出すには経験と技術が必要なので、誰にでもというわけではないようです。 そうなりますと、価格を上げるには綺麗にみせる方向に行きやすいのです。 まとめ 三線の選び方は以下の3つでハズレはありません!

胴の皮の素材

胴の皮の貼り方

棹の芯

※今回の記事は「宮古島三線工房」さんの意見ではなく私の意見になります。]]>

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