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UFC FIGHT NIGHTでドミニク・クルーズの王座復活なるか?!

TJ Dillashaw Dominick CruzTJ Dillashaw Dominick Cruz

ディラショーの移籍の影響は?

ドミニク・クルーズは2011年10月にバンタム級タイトルマッチでデメトリアス・ジョンソンに勝利した後、怪我により3年間試合から遠ざかっていたが、復帰戦では飛ぶ鳥落とす勢いだった水垣偉弥に1R完勝し、ランキング1位にまで一気に上がった。 それ以来1年4か月ぶりの試合になるが、前回も1Rだけだったとはいえ試合のブランクを感じさせなかったのでブランクは問題ないと予想される。 一方の王者TJディラショーは、昨年7月にヘナン・バラオンを倒して以来、7か月ぶりの試合となる。この間、ユライア・フェイバーらと別れを告げてチーム・アルファメールを去り、エレバーション・ファイトチームへ移籍した。 移籍についてはこちらでも書きましたが、ディラショーの調整やクルーズ対策が気になるところだ。 特にクルーズ対策としては、クルーズの唯一の敗戦はユライア・フェイバーの一本勝ちによるもので、その後クルーズはフェイバーにリベンジを果たしているがその時は判定だった。それだけにディラショーの移籍がこの試合にどう影響するかが最大のみどころでしょう。

今後の展開に影響するライト級対決

メインイベントのタイトルマッチに隠れているが、メインカードに組まれている元ライト級王者アンソニー・ペティスvs4位エディ・アルバレスの対戦も注目だ。 この試合が次期ライト級王座挑戦権になるだろう。しかし、3/5のUFC197ではライト級王座のハファエル・ドス・アンジョスvsフェザー級王者コナー・マクレガーの対戦が発表された。 長い苦労を経てペティスに完勝して王者になったドス・アンジョスと暴言と激しい戦い方に加え、パウンド・フォー・パウンドだったジョゼ・アルドを秒殺したマクレガーという豪華な対戦の勝者に挑めるわけだから、これだけ美味しい機会はそうそうありません。 一方のアルバレスもDREAMやDynamiteで活躍したので日本では有名だが、その後はBellatorを主戦場として青木真也にも勝利した。それでもUFCまでの道のりは長く、契約できたのは2014年でそれまで計28試合をこなした苦労人である。 UFCでは初戦でドナルド・セラーニに判定負けを喫したものの2015年6月には当時ライト級4位のギルバート・メレンデスに判定勝ちを収めている。 ここで1位のペティスから周囲が納得する勝利を収めることができれば次のライト級挑戦権を得られる可能性は十分ある。 しかし、ライト級ランキング2位で無敗、しかもドス・アンジョスに勝利しているハビブ・ヌルマゴメドフがいる。とはいえヌルマゴメドフは2015年10月のTUF 22 Finaleでランキング5位のトニー・ファーガソンと対戦予定だったが負傷欠場しており、復帰のめどはまだたっていない。格下との対戦だったことを考えると、ヌルマゴメドフが復帰していきなりタイトルマッチになることは予想しがたいので、ペティス対アルバレスの勝者が次の挑戦者になるのではないだろうか? そういった点でも今週末のUFC FIGHT NIGHTは見どころが多い大会となりそうだ。]]>

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ハファエル・ドス・アンジョスがドナルド・セラーニを秒殺

ハファエル・ドス・アンジョスvsドナルド・セラーニハファエル・ドス・アンジョスvsドナルド・セラーニ2015年最後のUFCとなったUFC on FOX17のメイン・イベントはライト級王者ハファエル・ドス・アンジョスにランキング2位で現在8連勝中で勢いに乗るドナルド・セラーニが挑むライト級タイトルマッチが行われた。 ライト級が今もっとも混沌としている事は「UFC on FOX17はライト級が熱い!!」で紹介したが、グラウンドを得意とするドス・アンジョスに対して、打撃主体のセラーニとスタイルが真逆でしかも両者ともに判定までもつれる試合が多いので、この試合もどちらが勝つかは全く予想できなかった。

開始早々のドス・アンジョスの先手必勝がすべて

リーチではセラーニの方が約5㎝上回るので、序盤はセラーニの打撃をドス・アンジョスがどうかいくぐるかがポイントになるかと思われた。 しかし、予想が外れる。 ドス・アンジョスは開始最初の攻撃で近距離から素早い踏み込で左ストレートをセラーニの顔面にヒットさせる。もろに受けたセラーニは崩れ落ちそうになるが何とか持ちこたえて反撃しようとする。 だが、足腰が不安定で打撃にも力が入っていないセラーニ。この時点でもう勝負はあった。チャンスを見逃さないドス・アンジョスは続けてパンチを放つ。セラーニは苦し紛れのタックルをしかけるも、ドス・アンジョスは背後に回ってパウンドを連打し、すぐにレフリーが止めた。 開始からわずか1分6秒で2年前の雪辱を晴らした。

思い出させるヘンダーソン戦

卓越したグラウンドテクニックとフェンス際でのテイクダウンの見事な奪い方が印象的なドス・アンジョス。TKO勝利も少ないが、何気に打撃も上手で、アンソニー・ペティスを破ったタイトルマッチでも左ストレートや左右のミドルキックでペティスになかなか組ませなかった。また、2014年にはKO負けしたことのなかったベン・ヘンダーソンにも左フックで勝利している。 今回のセラーニ戦でも奇襲というよりも開始から真っ向勝負といった感じでセラーニと正対していた事からも打撃には自信がある事がうかがえる。

今後のライト級はマクレガーとの階級を超えた戦い?

ドス・アンジョスが初防衛を成功したことで、今後のライト級挑戦者は2016年1月に行われる前王者アンソニー・ペティス対4位エディー・アルバレスの勝者か現在3位で過去にドス・アンジョスに勝利しているハビブ・ヌルマゴメドフあたりが有力だろう。 ただ、1階級下のフェザー級の新王者のコナー・マクレガーが対戦を希望しており、これに対しドス・アンジョスも試合後に「来るなら構わないがこれは僕の階級だ。ブラジルでもアイルランドでもやってもいいがベルトは渡さない」と返しているので、どうなるか? 個人的にはマクレガーもドス・アンジョスも前王者とのリマッチがまだ済んでいないので、両者の対戦はまだまだかなり先になるのでは?と予想する。]]>

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UFC on FOX17はライト級が熱い!!

ハファエル・ドス・アンジョスハファエル・ドス・アンジョス2015年12月20日に行われるUFCファイトナイト(UFC on FOX17)はライト級タイトルマッチのハファエル・ドス・アンジョスの初防衛戦に、 恐らく次期タイトル挑戦権を争うヘビー級2位のジュニオール・ドス・サントスvs9位アリスター・オーフレイムというビックマッチに、さらにはライト級6位のマイケル・ジョンソンvs15位のネイト・ディアスという豪華な対戦が組まれている。

最も混沌とするライト級

今回のUFCファイトナイトではメインカードでライト級の試合が2試合組まれているが、今ライト級が最も王座争いが白熱している。ジョゼ・アルドやクリス・ワイドマンをはじめ最近は王座交代がさまざまな階級で起こっているが、それでもライト級が熱いのには理由がある。 ハファエル・ドス・アンジョスは2015年3月にアンソニー・ペティスから王座を奪取して今回は初防衛戦となるが、 2010年以降の各階級の王者と防衛回数を見ると、フライ級王者デメトリアス・ジョンソンのように上位ランカーの挑戦をすべて退けているケースもあれば、ヘビー級のように防衛回数こそ少ないもののほかのランカーには勝利して上位数名が抜きんでているケース、ライトヘビー級のダニエル・コーミエやミドル級のルーク・ロックホールドのように王者になる前に上位ランカーをすでに倒して実力を証明しているケースなど、王者の強さを証明している場合が多い。

2010年以降の王者の防衛回数

(2010年より前から防衛中の王者については2010年以前の防衛回数を含めています。)

ヘビー級

ケイン・ベラスケス 0回 6勝2敗 ジュニオール・ドス・サントス 1回 8勝2敗 ケイン・ベラスケス 2回 6勝2敗 ファブリシオ・ヴェウドゥム 0回※ 7勝1敗

ライトヘビー級

リョート・マチダ 1回 6勝7敗 マウリシオ・ショーグン 0回 5勝6敗 ジョン・ジョーンズ 8回 12勝0敗 ダニエル・コーミエ 1回※ 16勝1敗

ミドル級

アンデウソン・シウバ 10回 6勝2敗 クリス・ワイドマン 3回 11勝1敗 ルーク・ロックホールド 0回※ 9勝1敗

ウェルター級

ジョルジュ・サンピエール 9回 6勝0敗 ジョニー・ヘンドリックス 0回 10勝3敗 ロビー・ローラー 1回※ 10勝5敗

ライト級

BJ・ペン 3回 1勝5敗 フランク・エドガー 3回 7勝3敗 ベンソン・ヘンダーソン 3回 13勝4敗 アンソニー・ペティス 1回 9勝2敗 ハファエル・ドス・アンジョス 0回※ 12勝3敗

フェザー級

ジョゼ・アルド 7回 9勝1敗 コナー・マクレガー 0回※ 16勝1敗

バンタム級

ドミニク・クルーズ 2回 6勝0敗 ヘナン・バラオン 3回 11勝2敗 TJ・ディラショー 2回※ 12勝2敗

フライ級

デメトリアス・ジョンソン 7回※ 14勝2敗 ※現王者(2015年12月18日時点)

今後が予想できないライト級

ライト級は、BJ・ペンやフランク・エドガーといった絶対的王者が過去にはいたものの、最近ではベンソン・ヘンダーソンはエドガーに勝利したが、前王者のアンソニー・ペティスや現王者ファエル・ドス・アンジョスに敗れ、ドナルド・セラーニにも1度敗れている。ペティスもドス・アンジョスに完敗し、過去にはフェザー級14位のクレイ・グイダ(元SFライト級王者、川尻、五味、日沖に勝利)に敗れたことがある。 ちなみにドス・アンジョスもグイダやライト級3位で無敗のハビブ・ヌルマゴメドフにも敗れているため、今回ドス・アンジョスがドナルド・セラーニを倒して初防衛をしても、ドス・アンジョスも安泰ではない。逆にセラーニが勝利しても、セラーニは過去にペティスやヘンダーソン、この日に出場するネイト・ディアスにも敗れており、さらにはルマゴメドフとは未対戦なので対戦候補はたくさんいるのだ。 こんな、今後が最も予想できないライト級が面白くてたまりませんか?]]>

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UFC王者が続けて王座陥落する理由

ロンダ・ラウジーロンダ・ラウジー

UFCの防衛失敗が続く

先日のUFC195でクリス・ワイドマンとジョゼ・アルドが2人そろってタイトル防衛に失敗したが、最近王者が防衛に失敗する試合が多い。
  • アンソニー・ペティス(UFC 185 vs ハファエル・ドス・アンジョス)
  • ケイン・ベラスケス(UFC 188 vs ファブリシオ・ヴェウドゥム)
  • ロンダ・ラウジー(女子バンタム級 UFC 193 2015/11/14 vs ホーリー・ホルム)
  • クリス・ワイドマン(ミドル級 UFC 194 vs ルーク・ロックホールド)
  • ジョゼ・アルド(UFC194 vs コナー・マクレガー)
アンソニー・ペティスは防衛は1回していないが、ロンダ・ラウジーは5回、ジョゼ・アルドは6回防衛してきた。2人ともUFCのパウンド・フォー・パウンドでも上位にいる選手なので、まさか負けるはずは多くのファンが思っていなかったでしょう。 一方、最近王者が防衛に成功した主な試合は以下になる。
  • UFC193 ヨアナ・イェンジェイチック vs ヴァレリー・ルトーノー
  • UFC192 ダニエル・コーミエ vs グスタフソン
  • UFC191 デメトリアス・ジョンソン vs ジョン・ドッドソン
  • UFC190 ロンダ・ラウジー vs ベチ・コヘイア
  • UFCファイトナイト TJディラショー vs ヘナン・バラオン
  • UFC189 ロビー・ローラー vs ローリー・マクドナルド
  • UFC189 コナー・マクレガー vs チャド・メンデス
  • UFCファイトナイト ヨアナ・イェンジェイチック vs ジェシカ・ペネー
  • UFC187 ダニエル・コーミエ vs アンソニー・ジョンソン
  • UFC187 クリス・ワイドマン vs ビクトー・ベウフォート

なぜ王者は防衛できなかったのか?

防衛に失敗した試合を分類すると、
  1. 油断
  2. 本来の実力
  3. 流れ・対策
の3つに分けられる。 1油断は、ジョゼ・アルドが当てはまる。2本来の実力ではアンソニー・ペティスのように、強いながらも経験や実力が足りず、ラファエル・ドス・アンジョスの方が元々強いというケースだ。 3流れ・対策がここ最近の特徴だろう。 過去6回も防衛してきたロンダ・ラウジーはサブミッション、投げなどを得意としており、ほとんどの試合が1Rで組み、投げからのサブミッションかパウンドで勝利している。誰もがこの流れに付き合ってはいけないと思うが、ロンダ・ラウジーの突進力に負けて首相撲から秒殺されていた。 ロンダ・ラウジーに勝利したホリー・ホルムはボクシング時代は18度世界王者に輝いた世界3階級制覇王者でボクシング界ではスーパースターだ。総合の戦績もこの試合前まで9戦全勝だが、一本勝ちは無い。これだけ得手不得手がはっきりしているからこそ、ロンダ・ラウジーと組み合わない事を徹底できた。 さらに、ロンダ・ラウジーは過去2R以上戦ったのがミーシャ・テイトとの防衛戦の1度しかなく、この時も2R以降は動きが鈍っていたのが明らかだった。それに対して、ホリー・ホルムは逆に1R勝利が無く、判定も3試合あることからも長期戦にもつれれば勝機があると計算していたのだろう。この試合では左ストレートやミドルキックを放って距離を保つロリー・ホルムの戦い方に、ロンダはなかなか入り込めず逆に被弾してダメージを受ける場面が多かった。 ケイン・ベラスケスやクリス・ワイドマンもレスリングスタイルからのパンチを得意とするが、2人とも敗れた試合では得意の形に持ち込めずに痺れを切らして相手の得意コースにはまってしまった。 ベラスケスに勝利したファブリシオ・ヴェウドゥムはブラジリアン柔術や柔道の有段者でアブダビコンバット99kg以上級とブラジリアン柔術世界選手権を優勝し、エメリヤーエンコ・ヒョードル、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラから一本勝ちを収めた唯一の選手である。19勝のうち半分の10勝が一本勝ちである事からもわかるように寝技のスペシャリストだ。ベラスケスはテイクダウンからのマウントが得意でも下手に寝技に持ち込むと下からでも三角締めで逆にヴェウドゥムの餌食になってしまうため、なかなか仕留められない。逆にヴェウドゥムのパンチでスタミナを奪われ、最後は苦し紛れにタックルに行った際にギロチンチョークで敗れてしまった。 クリス・ワイドマンも同様に痺れを切らして不用意な攻撃から逆にルーク・ロックホールドに詰められてしまった。

今後のタイトルマッチ

今後のタイトルマッチはすでに以下が発表されており、いずれも見応えのある試合が予想される。
  • ハファエル・ドス・アンジョス vs ドナルド・セローニ(ランキング2位)
  • ロビー・ローラー vs カルロス・コンディット(ランキング4位)
  • TJディラショー vs ドミニク・クルーズ(ランキング1位)
  • ファブリシオ・ヴェウドゥム vs ケイン・ベラスケス(ランキング1位)

注目はディラショーvsドミニク・クルーズ

なかでも注目はTJディラショーvsドミニク・クルーズのバンタム級タイトルマッチだろう。ディラショーは半年ぶり、ドミニクは1年4か月ぶりの試合で、両者の試合勘が懸念されるが、レスリングを主体としてテイクダウンからの打撃を得意とするディラショーが、無尽蔵なスタミナとオーソドックスとサウスポーの両構えから相手の打撃を的確にかわしながら独特のリズムで変幻自在のパンチを繰り出すドミニクをどう抑えるかがポイントだ。 TJディラショーとチームメイトのユライア・フェイバーがドミニクと過去に対戦しており研究は十分、なはずだったが、2015年10月にTJディラショーはチームを移籍。しかも元のチームを非難してしまったために、ユライアとの関係も決裂。これがどう影響するかも注目だろう。]]>

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ジョゼ・アルドとクリス・ワイドマンの実力者がそろって陥落【UFC194】

コナー・マクレガーコナー・マクレガー2015年12月13日にラスベガスで行われたUFC194ではミドル級とフェザー級の2試合のタイトルマッチが組まれていたが、ともに新チャンピオンが誕生するというサプライズが起こった。 しかも敗れた元王者とは、あの最強と言われたアンデウソン・シウバからタイトルを奪いリマッチでも返り討ちにしたミドル級のクリス・ワイドマンと、パウンド・フォー・パウンドでもう相手がいないとまで言われたフェザー級のジョゼ・アルドである。

ワイドマンに挑戦するルーク・ロックホールド

2013年7月にUFCで17連勝中だった王者アンデウソン・シウバを倒したクリス・ワイドマンは、シウバとのリマッチでもシウバの骨折があったものの自身のペースでフロックではない事を証明した。その後も、リョート・マチダ、ビクトー・ベウフォードといった実力者の挑戦を退け、防衛街道を走り続けるかと思われた。 そこへやってきたのがランキング1位のルーク・ロックホールドだった。元ストライクフォース世界ミドル級王者のルーク・ロックホールドは元UFCヘビー級王者のケイン・ベラスケスや現UFCライトヘビー級王者のダニエル・コーミエらと同じアメリカン・キックボクシング・アカデミーに所属しており、ブラジリアン柔術も黒帯で実力は折り紙つき。ストライクフォースでは9戦無敗でその中には現UFCライト級のホナウド・ジャカレイにも勝利している。UFCでは初戦でビクトー・ベウフォードに敗れたものの、その後は4連勝で最近ではリョート・マチダにも2R一本勝ちして、ランキング1位まで上り詰めた。 ロックホールドはレスリングやブラジリアン柔術をバックボーンにサブミッションを得意とし、総合格闘技14勝のうち、1本勝ちが9戦もある。しかも身長が191㎝とミドル級にしては大型で、同じく長身のワイドマンよりも3㎝も高い(ちなみにミドル級ランキング上位のホナウド・ジャカレイは185㎝、ヨエル・ロメロは182㎝である)。

手詰まりでやけになったワイドマン

そのため、レスリングをベースとしながらも長身とリーチの長さからのパンチ得意とするワイドマンとしては自分よりも高い相手と戦うのは苦労した。 1Rこそ優勢に進めてテイクダウンも2度奪うが、2R以降はペースもつかめず逆にロックホールドの打撃が多くなる。 3Rになるとロックホールドが完全に主導権を握りワイドマンは突破口を見いだせない。一方のロックホールドもスタミナが切れてワイドマンを攻めきれない。すると、ワイドマンが不用意な後ろ回し蹴りを放つとロックホールドが足をキャッチしてそのまま倒してパウンドを浴びせる。ワイドマンは両手で頭を抱えて何とか頭を防御するも、ロックホールドは肘やパンチでワイドマンをつぶしにかかる。レフリーもストップをかけようか悩んでいる中で3Rが終了する。 4R、ワイドマンは序盤こそ戦うものの当然回復せず、ロックホールドが再びマウントからパンチを連打してレフリーストップとなり、総合格闘技で初黒星を喫した。 ワイドマンはアンデウソン・シウバとの2試合こそ2Rまで続いたが(といってもこの試合も2R開始1分で終わっている)、それ以外は完全決着した試合はすべて1Rと短期決戦では強い。しかし、判定までもつれた試合は劣勢に回る場面が多く、2015年5月のUFC187でのリョート・マチダ戦では3-0の判定勝ちだったものの3R以降はリョートに押され気味であわやTKO負けというシーンも見られ、2012年のデミアン・マイア戦では序盤は優勢だったもののその後失速し、スプリットの判定勝ちだった。 この事からも序盤で自分のペースに持ち込めないとスタミナ切れで仕留められないという欠点がワイドマンにはあったのだが、この試合でも2R以降にロックホールドに反撃されてしまうという目にあってしまった。

悪役コナー・マクレガー

この日のメイン・イベントとなったコナー・マクレガー対ジョゼ・アルドの試合は、本来2015年7月に開催されたUFC189で行われる予定だったが、アルドが肋骨を負傷して欠場となったため、フェザー級1位(当時)チャド・メンデスと3位(当時)コナー・マクレガーでフェザー級暫定王者決定戦が行われ、マクレガーが2Rに一瞬のチャンスを逃さずにTKO勝利を収めた。 マクレガーはこれまで総合格闘技は14連勝中で、そのうち判定勝利は1試合、一本勝ちも1試合しかない典型的な打撃系の選手だ。そのためタックルの防御は決して上手ではなくテイクダウンを奪われる事もしばしばあるが、チャンスとなればその機会を逃さずに仕留める勝負強さはUFC随一で、ここ4試合連続でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。

すべてで上回っていたはずのアルドの敗因

パウンド・フォー・パウンドでトップのアルドが実績、スピード、パワー、テクニックでマクレガーを上回っていたはずだったが、開始早々、ジョゼが勢いよくパンチを放つとマクレガーの胸に当たる。しかし、マクレガーはこれを待っていたとばかりに左のカウンターでアルドの顎をとらえると、アルドはそのまま前に倒れこむ。この時点で決まっていたが、マクレガーがチャンスを逃さずすかさずマウントからのパンチ連打ですぐにレフリーストップとなった。 試合後、アルドは「リマッチの必要が有る。」とコメントした。マクレガーのカウンターがまぐれ当たりでもあるが、ふだんなら強烈な蹴りで相手の動きを止めてから仕留めるアルドが突っ込んでいったのだから、マクレガーに対して油断があっただろう。]]>

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山中慎介がV9成功!世界9位がいよいよ海外タイトル戦へ!?

海外のボクシングマガジンRINGによればバンタム級全体でもランキング3位と相当な実力者です。だから、山中がここまで苦戦するのは仕方のない事だったのでしょう。

Pound for Pound

RINGでは全階級を統一したランキング「Pound for Pound」を発表しています。2015年9月22日時点でのランキングで山中はフロイド・メイウェザーとの対戦で世界中の注目を集めたマニー・パッキャオのすぐ下の第9位です。さらに上を見ると、クリチコ、リゴンドー、ゴロフキンと錚々たるファイターたち。この中に山中がいるということからも山中の凄さがわかります。 1位 ローマン・ゴンザレス 2位 アンドレ・ウォード 3位 セルゲイ・コバレフ 4位 ゲンナジー・ゴロフキン 5位 ギジェルモ・リゴンドー 6位 ウラジミール・クリチコ 7位 テレンス・クロフォード 8位 マニー・パッキャオ 9位 山中慎介 10位 ケル・ブルック

期待される海外統一戦

山中は現在WBCバンタム級王者ですが、WBA同級スーパー王者とIBO王者のファン・カルロス・パヤノとのバンタム級No.1を決める対戦も噂されてます。 これが実現して勝利すればさらに上がる可能性は十分にあります。 ただ、さらに上となるとヘビー級王者クリチコや昨年末に天笠尚を倒したリゴンドー、村田諒太と同じミドル級で無敗王者のゴロフキンなど誰もが1度は耳にしたことのある名前ばかり。世界No1への道は非常に険しいです。

世界No1はローマン・ゴンザレス

ちなみに1位は昨年八重樫東に勝利したローマン・ゴンザレス。昔で例えれば辰吉丈一郎がマイク・タイソンに挑んだ感じでしょうか?(階級は全く違いますが) そう考えると八重樫は試合には敗れてしまいましたが、挑戦したということだけでももっと評価されてもいいのかなと。]]>

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川尻達也がデニス・シヴァーに勝利し復帰戦を飾る【UFC】

川尻達也がUFC復帰戦勝利 川尻達也ドイツ・ベルリンで行われたUFC Fight Night 69で、1年2ヶ月ぶりにUFCに復帰した川尻達也が地元のデニス・シヴァーと対戦した。 対戦相手のデニス・シヴァーはロシア出身ながらもドイツ国籍の36歳で、以前はライト級だったが最近はフェザー級を主戦場としている。 ベテランで総合戦績が36戦ながらもUFCではフェザー級ランキング12位と上位をキープしており、実力はなかなかのものである。格下にはしっかり勝利するものの判定勝ちが多く、また、ドナルド・セラーニやカブ・スワンソン、コナー・マクレガーといった上位ランカーに敗れているのが、ランキングが1桁にあがれないのもそのせいだろう。

得意の展開に持ち込めなかったがかろうじて勝利

この試合で川尻は得意のタックルからのマウントで勝機を狙おうとするものの、なかなか決まらなかった。それでも、3人のジャッジがいずれも29-28の僅差ながらも判定で復帰戦を勝利で飾った。

ランクインした川尻達也の今後

川尻は今回の勝利でUFCフェザー級の15位にランクインした。フェザー級といえば、パウンド・フォー・パウンドでも1位にランクされている絶対王者ジョゼ・アルドが君臨している階級である。7/11のUFC189でランキング3位のコナー・マクレガーと対戦でアルドが勝利すれば、もはやこの階級で敵無し状態となる。 先日の堀口恭司がタイトル挑戦したフライ級も、王者デメトリアス・ジョンソンがランカーを倒して興味深い対戦相手がいなかったために堀口にチャンスが巡ってきた。 フェザー級も同じ状況になりつつあるので、川尻が次の試合で5位~9位くらいのランカーを倒すことが出来れば、早ければ2016年上旬には王座挑戦の可能性もあるのではないだろうか? そのまえに散々王者を挑発してきたコナー・マクレガーがジョゼ・アルドにどれだけ対抗できるのかが気になります。前回のランキング1位のチャド・メンデスとの対戦ですが、判定勝利とはいえ1位のメンデスを圧倒してますからね。 ]]>

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【UFC186】堀口恭司がデメトリアス・ジョンソンにラスト1秒で屈す

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フライ級王座に挑戦した堀口恭司

UFC186でフライ級ランキング7位の堀口恭司が王者デメトリアス・ジョンソンに挑んだ。日本人としては宇野薫、桜井“マッハ”速人、岡見勇信に続いて4人目の挑戦者となった。 7位と決してランキング上位ではない堀口がなぜ挑戦できたのだろうか? デメトリアス・ジョンソンが5度目の防衛でUFCフライ級の今後展望は?【UFC178】堀口恭司がUFCフライ級デメトリアス・ジョンソンに挑戦!!でも書いたが、フライ級の上位陣はジョンソンに敗れており、目新しい存在がいない。 フライ級ランキング 1位 ジョン・ダッドソン 2位 ジョセフ・ベナビデス 3位 イアン・マッコール 4位 ジョン・モラガ 4位 ジュシー・フォルミーガ 6位 ジョン・リネカー 7位 堀口恭司 1位ダッドソン~4位のモラガまではジョンソンに、フォルミーガは2位のベナビデスに敗れている。6位のジョン・リネカーは3位のUFC183でイアン・マッコールに勝利しているものの、4度目の体重超過だったのでもうフライ級では試合は行われないと言われている。 そのため、7位の堀口にチャンスが回ってきたのだった。

世界最速のスピード合戦

堀口はスピードが持ち味だが、UFC最速と呼ばれるデメトリアス・ジョンソンに対してどこまで通用するのか?が見どころで、1Rはお互いに相手の動きを見切りながら手堅い展開になる。 しかし、1R終盤から堀口のパンチに対して、ジョンソンはカウンターでタックルを仕掛けてフェンスに押しつけて試合の主導権を握る。 堀口もしっかり防御して有効打を打たせずに切り抜ける。2R序盤に何度かパンチから主導権を握るチャンスを作ったものの、決定的な場面までは作れず逃してしまう。 その後、ジョンソンは堀口のパンチを見切ったのか、堀口がスタンドからパンチを放つもジョンソンはカウンターでタックルを面白いように決める。堀口はジョンソンのパンチやタックルはきるものの、自分から攻撃を仕掛けるとことごとくジョンソンに返されてしまう。

5ラウンドに待っていたジョンソンの底力

最終5Rに入ると堀口のスピードは衰えるのに対し、ジョンソンのスピードは変わらない。ジョンソンのタックルに堀口は4Rまではパスガードを許さなかったものの、5Rに入ってからはジョンソンにパスガードを取られてさらに劣勢になる。 試合終了まで残り30秒頃からジョンソンが堀口をマウントから顔面にパンチを浴びせる。そして、残り10秒を切ったあたりから一瞬に堀口の右腕を取ってアームロックを仕掛ける。 これまで耐えていた堀口だったが残り1秒でタップし、ジョンソンが5R4:59で粘る堀口に一本勝ちで完勝を納めた。 堀口は24歳でまだまだこれからの選手なので、まずは1つずつ上位陣を倒していけばタイトルマッチは行われるだろう。]]>

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堀口恭司がUFCフライ級デメトリアス・ジョンソンに挑戦!!

堀口恭司対デメトリアス・ジョンソン堀口恭司対デメトリアス・ジョンソン

日本人4人目となるUFCタイトルマッチ

UFCフライ級8位の堀口恭司がモントリオールで日本時間4/26に開催されるUFC186でフライ級王者のデメトリアス・ジョンソンに挑む事が決まった。日本人のUFCタイトルマッチは、宇野薫、桜井“マッハ”速人、岡見勇信に続いて4人目となる。 以前、このブログでも2015年にタイトルマッチがあるのでは?と予想していたが、それが現実のものになった。 ジョンソンは2014年9月のUFC178でクリス・カリアソに2Rにキムラロックで勝利して以来、7ヶ月ぶりの試合となる。一方の堀口は今年1月のUFC182でルイス・ゴーディノに判定勝ちして以来、約4ヶ月ぶりとなる。 当初このUFC186ではデメトリアス・ジョンソンの試合は組まれておらず、ウェルター級2位のローリー・マクドナルドと6位のヘクター・ロンバートの対戦が組まれていた。カナダ出身のローリー・マクドナルドの凱旋試合で、しかもマクドナルドが勝利すれば次は以前1度敗れているロビー・ローラーへのタイトルマッチという絶好の流れだった。 しかし、ロンバートが前の試合のUFC182でのジョシュ・バークマン戦の薬物検査で陽性となったため、試合が流れたと言われている。 ※その後、ローリー・マクドナルドは7/11にロビー・ローラーに挑戦する事が発表された。 ちなみに、最近では絶対王者のジョン・ジョーンズや先日復帰したアンデウソン・シウバをはじめ、ジョン・フィッチ、ヘクター・ロンバートなど薬物検査で陽性反応が出ている選手が多いです。

軽量級敵無し?!ジョンソン

「デメトリアス・ジョンソンが5度目の防衛でUFCフライ級の今後展望は?【UFC178】」でも書いたように、デメトリアス・ジョンソンはフライ級の上位ランカーにほぼ勝利しており、もはや敵無しだ。 現在7連勝中で、約3年負けていない。最後に負けたのは先日3年ぶりの復帰戦で水垣偉弥に勝利した現バンタム級2位で初代UFC世界バンタム級、元WEC世界バンタム級王者のドミニク・クルーズだが、このときはバンタム級だったので階級差は正直否めない。 戦績は24戦21勝2敗1分と圧倒的な強さを誇っているが、21勝のうち、判定が9試合と多いものの、一本勝ちが8試合、KO勝ちが4試合と寝て良し立って良しと隙がない。最も接戦だったのがUFC152でのフライ級の初代王者を決めるジョセフ・ベナビデス戦で2-1の判定で初代フライ級王者に就いたのだが、この時はジョセフ・ベナビデスに押される展開だった。しかし、終盤にスタミナ切れをおこしたベナビデスに対してジョンソンは5Rに反撃できた底なしのスタミナが彼の強さを物語っており、以後防衛を続けている。

UFC4連勝、王者も認める堀口恭司

堀口はUFCで4戦全勝で2TKOと勢いがある。前回のUFC182でのルイス・ゴーディノ戦では圧倒しながら判定までもつれたものの、停滞しているフライ級ランカー陣の中では注目株である。 堀口の存在をデメトリアス・ジョンソン自身も気にしており、次の対戦相手になるのでは?と予想していた。
“I’m going to stay focused and wait for the next challenge. I’m pretty sure it might be [Kyoji] Horiguchi – he’s on a little hot streak there. He just beat Louis Gaudinot who’s coming off a year layoff, so I’m focused on myself and I’m training for the UFC to give me a call so I can get back to work.” 僕は集中して次の挑戦者を待っている。それが堀口恭司になるとかなり思っている。彼は連勝中だしね。彼は1年間ぶりの試合となったルイス・ゴーディノに勝利したばかりだから僕は自分の事に集中しているし、UFCの次の試合のために練習しているよ。
引用:http://www.bloodyelbow.com/2015/2/8/7999067/demetrious-johnson-on-next-challenger-im-pretty-sure-it-might-be

堀口が勝つなら序盤勝負

ジョンソンはUFCで5R戦では8試合のうち6試合で最終ラウンドまでもつれているが、堀口は5Rの経験がない。ジョンソンのペースが終盤になっても落ちない事をふまえると、堀口が勝つには最終ラウンドまでもつれない事が大前提としてある。 だが、フライ級王座を5度防衛中のジョンソンも立って良し、寝て良しでしかも速い。序盤にそう簡単に勝てるわけではない。 ジョンソンは素早いタックルから相手を倒したり、押し込んだりしてパンチや膝蹴りを得意としているので、まずはタックルをしっかり切るか、それにあわせてカウンターを合わせることで突破口を見出せるかがポイントになるだろう。]]>

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若手アル・アイアキンタが名勝負王ジョー・ローザンに勝利【UFC183】

アル・アイアキンタアル・アイアキンタ

TUF出身の有望株vs名勝負男

UFC183のライト級ではアル・アイアキンタとジョン・ローザンが対戦した。ともにランク外だが話題性があり、勝利すればランク入りの可能性も十分あるファイターである。

TUF準優勝の有望株アル・アイアキンタ

アル・アイアキンタはレスリング出身で現在はマット・セラの弟子。同じジムには現ライト級王者のクリス・ワイドマンがいる。 TUFシーズン15に参加し、UFC JAPANで五味隆典に勝利したマイルズ・ジューリーにも勝利したが、マイケル・キエーザに敗れて準優勝となっている。 元々レスリング出身だが最近は打撃を得意として、UFCでは5勝1敗で現在2戦連続TKO勝利中と勢いに乗っている。

UFC最多の13回もの名勝負ボーナスを獲得ジョン・ローザン

ジョン・ローザンは30歳だが総合格闘技歴は10年で34試合とベテランだ。ローザンの特徴は派手な試合展開で、24勝のうち17回サブミッション、6KOで判定は1回しかない。過去13回(大会ベスト・ファイト賞6回、ベストKO賞1回、ベスト・サブミッション賞6回)もの名勝負ボーナス(約5万ドル)を獲得しており、これはUFC最多であのドナルド・セラーニよりも多い。 戦績からもわかるように立っても寝てもどちらでも勝てる技巧者で、アイアキンタがTUFで敗れているマイケル・キエーザにも勝利しており、アイアキンタも「自分の格闘技人生で最も難敵」と試合前に語っている。

要所を掴んで主導権を握るローザン

1Rの序盤はローザンは、最初は様子を見るもののチャンスと思えば一気に畳み掛け、また様子を見る。アイアキンタが間合いを詰めてローキックやミドル、左右のフックなど多彩な攻め方でローザンのリズムを崩そうとするも、ローザンがしっかりガードしてなかなかペースをつかめない。 終盤にローザンがパンチと膝蹴りからフロントチョークをしかけるもアイアキンタが抜くと今度はアイアキンタが逆にパンチをまとめるも、ローザンもしっかりガードして終了。

連打で突破口を開いたアイアキンタ

2Rも1Rと同様に様子を見ながら始まる。ローザンがパンチで仕掛けるとアイアキンタもパンチとキックで反撃するも、ローザンはしっかりガード。 両者有効打がないまま3分を経過する頃にアイアキンタが強引に右フックをローザンのガードの上から連打。そのうちの一発がローザンの側頭部にヒットするとローザンがダウン。アイアキンタが上から鉄槌で連打するもKOできずローザンも立ち上がる。 しかし、ローザンはふらついて立つのがやっとの状態。反撃できないローザンに対してアイアキンタがスタンドでパンチをローザンの頭に連発しレフリーが試合を止めた。 アイアキンタはこれで3連続KO勝利となりライト級の15位にランクインした。]]>