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準備する力【第8節】アトレチコ・マドリードvsセルタ

アトレチコ・マドリード 2-1 セルタ 43 1 – 0 ジエゴ・コスタ 62 2 – 0 ジエゴ・コスタ 71 2 – 1 ノリート

【概要】これまでの結果がそのまま出た試合

7連勝中のホームのアトレチコが序盤から主導権を握る。ボールの位置に応じてハイプレスと引いた守備を使い分け、攻撃も速攻が使えれば前線のジエゴ・コスタめがけてロングボール、遅攻では中盤でショートパスをつないでサイドからえぐってチャンスを作った。 先制点は左サイドを抜けたフィリペ・ルイスからの折り返しをファーサイドでフリーのジエゴ・コスタが押し込むと、後半の追加点も自陣中央でボールを奪ったガビからのロングボール1本で抜けたジエゴ・コスタが相手DFに当たり勝ち、左足でGKの股下を抜いた。 一方のセルタはアトレチコのハイプレスに苦しみなかなか攻撃を組み立てられず、どうしてもカウンターやサイドでの縦パスが多いが、CFが孤立してキープできずにチャンスを作れない。 後半になってノリートを投入するなどして前がかりになったことで勢いづいたのは良かった。唯一の得点もパスが相手に当たって方向が変わったところにいち早く反応したノリートがループシュートを決めたので崩したわけではない。 しかし、きっかけとなったパスはバイタルエリアでのプレーであり、前半はそこまで持ち込むことすらできなかった。

【勝負の分かれ目】戦略の明確化と実践力の差

シメオネ体制で3シーズン目となるアトレチコは成熟度が非常に高い。 今日の試合も得点決めたのはどちらもエースのジエゴ・コスタだが、得点パターンは遅攻と速攻の両方で、さらにアシストも異なる選手であることからも、チーム全体で戦略が浸透していることが伺える。 そして、守備でもハイプレスでも引いてもどちらでも守れて失点したとき以外は相手にほとんどチャンスを与えなかった事からも、戦略がチーム内に浸透している事がわかる。 一方のセルタは、ルイス・エンリケ体制1年目なのでまだ結果が出てないのは仕方がないだろう。しかし、今日の試合でも強固な守備力を誇るアトレチコを脅かす戦術パターンをひとつも出せず、相手の術中に完全に嵌っていたため、終始手詰まり状態だった。

【セルタの改善策】得点パターンの確立

今シーズンまだ1勝しかしておらず、しかも勝利したベティス戦でも劣勢だった事を考えると現状は相当厳しい。 8試合の戦績(1勝3分4敗、8得点12失点)を見ると開幕直後は4試合で1勝2分1敗、7得点と決して悪くない数字だが、その後の4試合は0勝1分3敗1得点と散々な結果となっている。 安定して得点できないのは2部得点王で今シーズンから加入したシャルレスを生かしきれていない事が原因である。この試合でもシャルレスはアトレチコの両CBのゴディンとミランダに完全に抑えられていたが、それ以上に良い状況を周りが作れていないために、ボールがほとんどシャルレスに渡っていなかった。 アトレチコは速攻ならコケやスアレス、遅効ならガビやアルダ、サイドを突破するファンフランやフィリペルイスの両SBからパスが供給され、そのタイミングも常に狙っている。このように複数のパターンを確立しなければ、今後も厳しい戦いは続くだろう。 もしくは、シャルレスだけに頼らずにノリートなどの第2の得点源を作ることで、対戦相手に的を絞らせないのも戦略の1つだ。 この試合は、準備がしっかりできているアトレチコと、チームとして方針が定まっていないもしくは定まっていても選手が実践できないセルタでは、結果は試合前から決まっていたと言えるでしょう。 準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント ]]>

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なぜアトレチコはファルカオを放出できたのか?【第5節】バジャドリードvsアトレチコ・マドリード

前線でポストプレーからドリブル突破まで1人でこなせるポストファルカオ Aマドリードはこのオフシーズンにファルカオをモナコへ移籍させた。この絶対的なエースを放出するには相当な勇気が必要だったが、それができたのはジエゴ・コスタがいるから、今日の試合はそれを証明した試合だった。 攻撃の組み立て時には二アサイドでポストプレーをしっかりこなして、低いラインのMFが上がる時間を作り、また前線へ前を向けばドリブル突破でゴール前まで持ち込む。奪われてカウンターを食らうというケースも少ないので、味方も上がりやすい。前節終了時の得点ランキングもメッシに次ぐ2位と結果も残している。 大物として加入したビジャがまったく影を潜めるほどこのポストファルカオが今シーズンのAマドリードを牽引している。

コケ、アルダ、ガビ、ラウール・ガルシアら中盤の展開力

前半両チームとも無得点で、枠内シュートも0本だった。しかし、後半になって大きな差が出たのはビジャに代わってアルダが入ってからだった。展開力と中盤からの飛び出しが武器のアルダが入り4-4-2から4-5-1へシステムを変えると、これまでジエゴ・コスタへのポストプレーか片方のサイドでの突破が多かったのが、アルダを経由して逆サイドへ展開したり、サイド攻撃にアルダが加わって数的優位を作り、押し込む回数が多くなった。その結果、終盤にバジャドリードが2点を追う展開になったにもかかわらず、後半のボールポゼッションはAマドリードの方が高かった事からも、アルダ加入による攻撃力の強化がわかる。

ゴディンとミランダを中心に最後まで切らさない集中力

シメオネ監督が就任して一番変わったといわれるのが選手のメンタリティだが、この試合でも前線のジエゴ・コスタも積極的に相手を追い、CBのゴディン、ミランダも中盤から相手FWのハビ・ゲラらを全力で削りに行き、バジャドリードに決定機を1本も与えなかった。下位であるバジャドリードであれば多少なりとも集中力が緩む時間帯もあるだろうが、90分間行えるのが今のAマドリードの強みだ。 なかでも、今シーズン初出場となった右SBのマンキージョもチャンスとあれば積極的に上がるも、守備もしっかり戻るのを最後まで緩めなかった。控えの選手も役割をこなしきらなければならない事を熟知しているのだから、チーム全体の意識が統一されているのだろう。 ]]>

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なぜアトレチコはファルカオを放出できたのか?【第5節】バジャドリードvsアトレチコ・マドリード

前線でポストプレーからドリブル突破まで1人でこなせるポストファルカオ Aマドリードはこのオフシーズンにファルカオをモナコへ移籍させた。この絶対的なエースを放出するには相当な勇気が必要だったが、それができたのはジエゴ・コスタがいるから、今日の試合はそれを証明した試合だった。 攻撃の組み立て時には二アサイドでポストプレーをしっかりこなして、低いラインのMFが上がる時間を作り、また前線へ前を向けばドリブル突破でゴール前まで持ち込む。奪われてカウンターを食らうというケースも少ないので、味方も上がりやすい。前節終了時の得点ランキングもメッシに次ぐ2位と結果も残している。 大物として加入したビジャがまったく影を潜めるほどこのポストファルカオが今シーズンのAマドリードを牽引している。

コケ、アルダ、ガビ、ラウール・ガルシアら中盤の展開力

前半両チームとも無得点で、枠内シュートも0本だった。しかし、後半になって大きな差が出たのはビジャに代わってアルダが入ってからだった。展開力と中盤からの飛び出しが武器のアルダが入り4-4-2から4-5-1へシステムを変えると、これまでジエゴ・コスタへのポストプレーか片方のサイドでの突破が多かったのが、アルダを経由して逆サイドへ展開したり、サイド攻撃にアルダが加わって数的優位を作り、押し込む回数が多くなった。その結果、終盤にバジャドリードが2点を追う展開になったにもかかわらず、後半のボールポゼッションはAマドリードの方が高かった事からも、アルダ加入による攻撃力の強化がわかる。

ゴディンとミランダを中心に最後まで切らさない集中力

シメオネ監督が就任して一番変わったといわれるのが選手のメンタリティだが、この試合でも前線のジエゴ・コスタも積極的に相手を追い、CBのゴディン、ミランダも中盤から相手FWのハビ・ゲラらを全力で削りに行き、バジャドリードに決定機を1本も与えなかった。下位であるバジャドリードであれば多少なりとも集中力が緩む時間帯もあるだろうが、90分間行えるのが今のAマドリードの強みだ。 なかでも、今シーズン初出場となった右SBのマンキージョもチャンスとあれば積極的に上がるも、守備もしっかり戻るのを最後まで緩めなかった。控えの選手も役割をこなしきらなければならない事を熟知しているのだから、チーム全体の意識が統一されているのだろう。 ]]>