ランキング2位のドス・サントスはケイン・ベラスケスとのタイトルマッチ以来1年2ヶ月ぶりの復帰戦となる。一方のスティーペ・ミオシッチはランキング4位で、この両者が次のタイトルマッチ挑戦者となる可能性が高いし、特にドス・サントスとしては連敗すると大きくランキングを落とす可能性があるだけに絶対に負けられない。
拮抗した序盤戦
ノンタイトル戦だがメイン・イベントなので5Rマッチとなったこの試合。序盤はミオシッチがタックルからマウントを狙うも、決まるまではいかずポイントを奪うまでにはいかない。しかし、ドス・サントスもこれといった決定打があるわけではなく、ポイントもどっちについておかしくない内容で進む。
未経験の4Rが仇となったミオシッチ
3Rにドス・サントスが左パンチでミオシッチをぐらつかせるも、ミオシッチがドス・サントスにしがみつくようにタックルをして難を逃れてチャンスを作らせない。だが、徐々にドス・サントスにペースが傾く。
そして、4R。実はミオシッチはこれまで4Rを経験したことがない。それが如実に分かるようにミオシッチのスタミナが切れてしまう。終盤にドス・サントスにパンチの連打を浴びせるもパンチにも威力がないため、ドス・サントスも倒れない。
5Rもミオシッチは有効打が出ない。ドス・サントスも決定的な場面を作れないものの、ミオシッチの様子を見ながら手堅く攻めて主導権を握って試合を進めて、お互いに見せ場らしい見せ場がないまま試合が終了。
レスリングに負けない事をアピール
判定は48-47が1人、49-46が2人の3-0の判定でドス・サントスが復帰戦を勝利で飾った。
復帰戦を勝利した事、連敗しなかった事、ランキング4位の選手に勝った事も重要だが、ドス・サントスにとって、レスリングベースでタックルが強いミオシッチに勝利したのは大きい。
これでヘビー級戦線は、復帰するケイン・ベラスケス、暫定王者ファブリシオ・ヴェウドゥムにドス・サントスが挑む形となった。]]>
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