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修正力の高さが光ったビルバオ【第8節】ビルバオvsバレンシア

ビルバオ 1-1 バレンシア 43 0-1 エベル・バネガ(PK) 76 1-1 ミケル・リコ 詳細レポートはgoal.comで。 両チームともそれなりに能力が高い選手が揃っている。しかし、能力が高い選手が同じ数だけいても、ポジションが欠けていたり、起用方法によって結果は大きく左右される。 この試合は同点に終わったが、試合をするのは選手であっても試合を決めるのは監督だと改めて感じた試合だった。

【概要】ゴール前の打ち手が無い両者

ホームのビルバオはCFのデマルコスが偽9番となり、CBからしっかりつないで攻撃を組み立てようとするが、バレンシアはDFラインを上げてコンパクトな守備でハイプレスをしかけたため、ビルバオはミスが多く攻撃が続かない。 さらに、バレンシアは両SBのバラガン、グアルダードがタッチライン際まで開いて高い位置を取ったのに対し、ビルバオの両SHスサエタとムニアインはマークに付かないため、バレンシアのサイド突破される場面が目立った。 前半終了間際にバレンシアに先制されたPKも、PA内で突破したフェグリを倒したものだが、これもサイドを崩されたことが原因だった。 ビルバオは後半、調子の悪かったムニアインらを下げて、アドゥリスやトケーロを投入して2トップにしてパワープレーに出る。 すると75分に、前線でトケーロが楔となってCBを釣り出すと、左サイドでパスを受けたスサエタからのクロスをゴール右に飛び込んだデマルコスが競り勝って折り返し、ゴール前でミケル・リコがフリーで押し込み同点に追いつく。 ビルバオはパスを散して早めに前線に送ることで、バレンシアの中盤のプレスを弱くすることに成功し、終盤は一方的に攻め込んだ。しかし、逆転はできなかった。

【勝負の分かれ目】改善できなかったバレンシアと改善したビルバオ

前半のボールポゼッションは50%ずつだったがバレンシアペースで、後半はビルバオ62%、バレンシア38%と完全にビルバオペースだった。 前半はビルバオは最終ラインからパスをつないで組み立てることに固執していたため、バレンシアのFW、MFの厳しい寄せに嵌ってしまっていた。 主導権を握っていたはずのバレンシアだが、前半に1点しか奪えなかったのは得点パターンの欠如が原因である。両SHフェグリ、パボンに加え左SBのグアルダードなどサイドには突破力のある選手が突破するものの、CFパコ・アルカセルやMFジョナスが決め切れなかった。 後半も開始15分頃まではチャンスを作っていたが、追加点を奪えなかったのがバレンシアとしては痛かった。 その後、ビルバオペースとなったのはビルバオが選手を代えて戦術を変えた事にある。 トケーロなどフレッシュな選手に走らせ、ボールも無理につながず前線に送ることで、バレンシアのプレスを回避できた。同点のシーンもボールを前後左右に動かし、CBを釣り出すなど完全に崩したものだった。 一方のバレンシアは後半にCFポスティガらを投入するも、得点パターン自体が増えたり改善されないため手詰まった状況は変わらず、中盤の寄せが弱まった時に改善できなかったために失点してしまった。

【ビルバオの改善策】ファルソ・ヌエベと安定した守備

ビルバオは今シーズン、1失点以内に抑えた試合では勝ち点をあげ、2失点以上喫した試合はすべて負けている。このことからもまずは安定した守備が必要になる。 ただし、この試合の前半のように無理につなごうとして奪われてピンチを迎えるケースもある。 後半のようなビルバオの伝統芸ともいえるパワープレー的な戦い方を主戦術とする考え方もあるが、ムニアインやスサエタ、デマルコス、エレーラ、ベニャトといった攻撃手な中盤が揃っているので、ファルソ・ヌエベのように中盤を厚くして崩す戦い方ができれば、選手の能力を最大限生かせるだろう。

【バレンシアの改善策】ジョナスを生かした攻撃パターンの確立

SHフェグリ、パボン、SBのバラガン、グアルダードとサイドは突破力のある選手が揃っており、速攻、遅攻のどちらでも相手陣内まで攻め込むところまではできている。 しかし、問題はそこからフィニッシュまで。サイドからクロスをあげてもゴール前で勝てる選手がおらず、またサイドから中央に崩すにしても相手CBを釣り出したり、中央の選手とのパスワークができるパターンが無い。エースのポスティガは完全に力不足である。 そうなると1.5列目のジョナスに託すしかない。 ジョナスが最も得意とするバイタルエリアで彼がフリーな状態でボールを渡すには、フェグリやパボンらSHがサイドからカットインして相手CBやDHを釣り出すか、ポスティガにポストプレーを頑張ってもらうのが手っ取り早い。 守備陣は不安定なうえにラミがACミランに移籍が決まったため改善は期待できない。そのためにも攻撃陣が先制して追加点を決めて逃げ切る展開が望ましい。 ザ・マネージャー 名将が明かす成功の極意 ]]>

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チグハグな試合を締めるジョナス【第5節】バレンシアvsセビージャ

バレンシア 3-1 セビージャ 32 1-0 ジョナス 52 1-1 ガメイロ 73 2-1 ジョナス 82 3-1 ビクトル・ルイス

【概要】連動しきれないチグハグな展開

CL、ELに参戦しているにもかかわらずリーグ戦ではバレンシアは1勝4敗で16位、セビージャも2分2敗で19位とまさかの下位に低迷するチーム同士の対戦となった。 バレンシアは守備陣に不安を抱え失点が多く、セビージャはほぼ総入れ替えとなり噛み合わない攻撃陣が低迷の原因だが、この試合も両チームともこれらの課題が露呈する。 それでもバレンシアは問題の守備を攻撃力でカバーしようと両SBが上がって厚みのある攻撃を試みる。だが、クロスをあげてもゴール前のポスティガは競り勝てず、クロスを上げられないと次の展開が無いので、ゴールチャンスを作れない。 また、カウンターで前線のポスティガにボールが渡っても、ドリブル突破ができないポスティガはシュートしかなくチャンスをフイにしてしまう。 それでもこの日のバレンシアを救ったのはトップ下のジョナスだった。SHのフェデからのパスをゴール正面で合わせて先制すると、同点に追いつかれた後半には右サイドでジョアン・ペレイラからのパスを受けて切り替えてDFをかわすと、左足でファーサイドにシュートを決めて突き放した。 一方のセビージャは、前半はCFガメイロへパスを送るも精度が悪く、またフォローも少ないため、チャンスを作れなかったが、後半に入ると徐々に巻き返し、CKからガメイロのゴールで同点に追いつく。その後も流れはセビージャペースだったが、得点したガメイロを下げて中盤の選手を入れて、トップ下のマリンを1トップに据えたかと思えば、その後今度はMFを下げてCFを投入するなど不明瞭な選手交代とポジションチェンジを行ったためその間にバレンシアに再びリードされてしまった。 公式戦5試合ぶりの勝利を収めたバレンシアは、9位に浮上。一方、リーガで未勝利セビージャは最下位に沈んだ。

【勝負の分かれ目】相手の問題点の攻略

両チームとも状態は悪かったが、セビージャはガメイロやマリンら高さが無くスピード勝負の選手に対してロングボールが多く、質の良いパスを渡せなかったため、バレンシアの問題点であるCBに対して勝負をほとんど仕掛けられなかった。 一方バレンシアは両SH、SBが積極的に上がり仕掛けたりクロスを上げた。いずれも単発で厚みのある攻撃ではなく、崩したわけでもなかったが、流れの中からジョナスの個人技で2点決められた。

【セビージャの改善策】選手の特性を生かす組み合わせ

ネグレドやヘスス・ナバス(現マンチェスターC)のエースを失ったため、従来の戦い方はできない。新戦力にあった戦い方が必要になるが、1トップ候補のガメイロとバッカではネグレドとはスタイルがまったく異なり、お互いも異なる。また、テクニシャンマリンに似る選手もナバスとは異なる。そうなると、現有戦力で新戦術を考えなければならない。 腰痛は医者の言葉を信じるな! ]]>