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戦略に溺れたレアル・マドリード、相手を見抜いたバルセロナ【第10節】バルセロナvsレアル・マドリード

バルセロナ 2-1 レアル・マドリード 18分 1-0 ネイマール 78分 2-0 アレクシス・サンチェス 90分 2-1 ヘセ アンチェロッティはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策として中盤の底にCBを据えた。マルティーノはそれを見越してポジションを代えて臨んだ事と、アンチェロッティがボランチに置いたのがセルヒオ・ラモスだったのが勝敗を分けた事を考えると、試合前からバルセロナの勝利が決まっていたのかもしれない。

【概要】メッシを意識しすぎて自分を見失ったレアル・マドリード

バルセロナのホーム、カンプ・ノウで行われたクラシコ。アウェイのレアル・マドリードはベイル、クリスティアーノ・ロナウド、ディ・マリアの3トップにモドリッチ、ケディラ、アンカーにはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策としてセルヒオ・ラモスを置いた3ボランチの4-3-3で臨む。 アンカーにCBを置きバイタルエリアでのメッシ封じを予想していたバルセロナはCFにセスクを起用し、メッシは右FWへ、ネイマールを左FWで起用する。 バイタルエリアにとどまるメッシであればセルヒオ・ラモスも守りやすかったが、セスクは前後の動きが激しく、セスクの動きによって空いた中央のスペースをイニエスタがドリブルで切り込みチャンスを作る。 レアル・マドリードは中盤のプレスをかけようにもかわされずるずると押し込まれ、DFラインも下がってしいまい、レアル・マドリードPA手前でのプレーが多くなる。 18分のバルセロナの先制点も中央をドリブル突破したイニエスタが起点となり、ネイマールへパス。PA内でパスを受けたネイマールがDF2人を前にしながらもコンパクトな足の振りでシュート。これがDFに当たってコースが若干変わってゴールに吸い込まれる。 その後もバルセロナのプレスでレアル・マドリードは中盤でパスをつなげず苦戦するが、中盤を省略して前線へのロングボールでクリスティアーノ・ロナウドらの高速カウンターで打開しようとする。 そして前半終了間際にはカウンターからクリスティアーノ・ロナウドが左サイドをドリブル突破し、クロスをあげる。これにニアにケディラが飛び込んで合わせるもGKバルデスがファインセーブでピンチを防ぐ。 前半のボールポゼッションで見ると60対40、シュート数は5対3、チャンスも2対1と数字の上ではレアル・マドリードもカウンターで対抗していたように見えるが、実際のプレーではカウンターだけだった。 後半、レアル・マドリードはセルヒオ・ラモスに代えてイジャラメンディが入ると、イジャラメンディが底で組み立てることでそれまでその役を担っていたモドリッチが2列目に上がれて攻撃に厚みが出始める。 バルセロナはFWの足が止まり、逆に自陣に押し込まれ、中盤のパスもカットされてしまう。 そして70分にはベンゼマの落としをディ・マリアがPA内に走りこむクリスティアーノ・ロナウドへスルーパス。マスチェラーノが後ろから押し倒すもPKとはならない。その直後には後半途中にベイルに代わって出場したベンゼマがPA手前でパスを受けると反転して強烈なシュートを放つがバーに直撃。レアル・マドリードは最大のチャンスを逃す。 一方のバルセロナはマルティーノはセスクに代えて運動量の多いアレクシス・サンチェエスを投入すると、78分には前線へのスルーパスに走りこみ、GKの位置を見て絶妙なループシュートを決めて、試合を決定づける。 その後、レアル・マドリードは猛攻を仕掛ける。 後半のボールポゼッションは52対48だが、シュート数は7対7、チャンスは3対5とレアル・マドリードのほうが勝っていた。しかし、終了間際にクリスティアーノ・ロナウドがカウンターでドリブル突破し、スルーパスを受けたヘセがミドルシュートを決めて1点返すのがやっと。試合は2-1でバルセロナが逃げ切る。

【勝負の分かれ目】役立たずのセルヒオ・ラモス

メッシ対策として起用されたセルヒオ・ラモスだが、メッシがサイドに寄った事で役割がなくなってしまい、逆に中盤の底でスペースを潰すこともできず、イニエスタやセスクを捕まえ切れなかった。 攻撃でも起点になれず、モドリッチやケディラのサポートにも入れないため、サイドチェンジや戻すシーンがほとんど見られず、カウンター一辺倒になってしまった。 後半途中にイジャラメンディが入るとモドリッチが水を得た魚のように自由に動き回れたことからも、もっと早い時間から代えるか、中盤の潰し役としてCBのペペとポジションチェンジしても良かったのかもしれない。

【バルセロナの課題】前線の運動量

セスクやネイマールが前線で動ける時はボールポゼッションも高く楽な試合展開ができるが、足が止まるともともと守備が苦手、しない選手たちなのでとたんに劣勢に回ってしまう。 この試合ではアレクシス・サンチェスが活躍したように、本来は彼かペドロが右FWとして出場して他の選手の運動量を補うので問題ないが、この試合のようにメッシをCFではなくサイドで使うとそれをセスクがカバーしなければならない。そうなると早い時間帯でリードできないと終盤に苦しくなってしまうだろう。

【レアル・マドリードの課題】中盤の攻撃の形

前線にまで持っていければ個の力で打開できてしまうのが良くも悪くも今のレアル・マドリードだ。 そこに持っていくために中盤で攻撃を組み立てるのに苦労している。そのためにはモドリッチやイスコが鍵になるが、彼らが2列目になると彼らをサポートして攻撃の起点となる選手が必要になる。イジャラメンディやシャビ・アロンソが万全になれば問題ないだろうが、そこまでに勝ち点を失わないことが大事。 心との戦い方]]>

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戦略に溺れたレアル・マドリード、相手を見抜いたバルセロナ【第10節】バルセロナvsレアル・マドリード

バルセロナ 2-1 レアル・マドリード 18分 1-0 ネイマール 78分 2-0 アレクシス・サンチェス 90分 2-1 ヘセ アンチェロッティはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策として中盤の底にCBを据えた。マルティーノはそれを見越してポジションを代えて臨んだ事と、アンチェロッティがボランチに置いたのがセルヒオ・ラモスだったのが勝敗を分けた事を考えると、試合前からバルセロナの勝利が決まっていたのかもしれない。

【概要】メッシを意識しすぎて自分を見失ったレアル・マドリード

バルセロナのホーム、カンプ・ノウで行われたクラシコ。アウェイのレアル・マドリードはベイル、クリスティアーノ・ロナウド、ディ・マリアの3トップにモドリッチ、ケディラ、アンカーにはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策としてセルヒオ・ラモスを置いた3ボランチの4-3-3で臨む。 アンカーにCBを置きバイタルエリアでのメッシ封じを予想していたバルセロナはCFにセスクを起用し、メッシは右FWへ、ネイマールを左FWで起用する。 バイタルエリアにとどまるメッシであればセルヒオ・ラモスも守りやすかったが、セスクは前後の動きが激しく、セスクの動きによって空いた中央のスペースをイニエスタがドリブルで切り込みチャンスを作る。 レアル・マドリードは中盤のプレスをかけようにもかわされずるずると押し込まれ、DFラインも下がってしいまい、レアル・マドリードPA手前でのプレーが多くなる。 18分のバルセロナの先制点も中央をドリブル突破したイニエスタが起点となり、ネイマールへパス。PA内でパスを受けたネイマールがDF2人を前にしながらもコンパクトな足の振りでシュート。これがDFに当たってコースが若干変わってゴールに吸い込まれる。 その後もバルセロナのプレスでレアル・マドリードは中盤でパスをつなげず苦戦するが、中盤を省略して前線へのロングボールでクリスティアーノ・ロナウドらの高速カウンターで打開しようとする。 そして前半終了間際にはカウンターからクリスティアーノ・ロナウドが左サイドをドリブル突破し、クロスをあげる。これにニアにケディラが飛び込んで合わせるもGKバルデスがファインセーブでピンチを防ぐ。 前半のボールポゼッションで見ると60対40、シュート数は5対3、チャンスも2対1と数字の上ではレアル・マドリードもカウンターで対抗していたように見えるが、実際のプレーではカウンターだけだった。 後半、レアル・マドリードはセルヒオ・ラモスに代えてイジャラメンディが入ると、イジャラメンディが底で組み立てることでそれまでその役を担っていたモドリッチが2列目に上がれて攻撃に厚みが出始める。 バルセロナはFWの足が止まり、逆に自陣に押し込まれ、中盤のパスもカットされてしまう。 そして70分にはベンゼマの落としをディ・マリアがPA内に走りこむクリスティアーノ・ロナウドへスルーパス。マスチェラーノが後ろから押し倒すもPKとはならない。その直後には後半途中にベイルに代わって出場したベンゼマがPA手前でパスを受けると反転して強烈なシュートを放つがバーに直撃。レアル・マドリードは最大のチャンスを逃す。 一方のバルセロナはマルティーノはセスクに代えて運動量の多いアレクシス・サンチェエスを投入すると、78分には前線へのスルーパスに走りこみ、GKの位置を見て絶妙なループシュートを決めて、試合を決定づける。 その後、レアル・マドリードは猛攻を仕掛ける。 後半のボールポゼッションは52対48だが、シュート数は7対7、チャンスは3対5とレアル・マドリードのほうが勝っていた。しかし、終了間際にクリスティアーノ・ロナウドがカウンターでドリブル突破し、スルーパスを受けたヘセがミドルシュートを決めて1点返すのがやっと。試合は2-1でバルセロナが逃げ切る。

【勝負の分かれ目】役立たずのセルヒオ・ラモス

メッシ対策として起用されたセルヒオ・ラモスだが、メッシがサイドに寄った事で役割がなくなってしまい、逆に中盤の底でスペースを潰すこともできず、イニエスタやセスクを捕まえ切れなかった。 攻撃でも起点になれず、モドリッチやケディラのサポートにも入れないため、サイドチェンジや戻すシーンがほとんど見られず、カウンター一辺倒になってしまった。 後半途中にイジャラメンディが入るとモドリッチが水を得た魚のように自由に動き回れたことからも、もっと早い時間から代えるか、中盤の潰し役としてCBのペペとポジションチェンジしても良かったのかもしれない。

【バルセロナの課題】前線の運動量

セスクやネイマールが前線で動ける時はボールポゼッションも高く楽な試合展開ができるが、足が止まるともともと守備が苦手、しない選手たちなのでとたんに劣勢に回ってしまう。 この試合ではアレクシス・サンチェスが活躍したように、本来は彼かペドロが右FWとして出場して他の選手の運動量を補うので問題ないが、この試合のようにメッシをCFではなくサイドで使うとそれをセスクがカバーしなければならない。そうなると早い時間帯でリードできないと終盤に苦しくなってしまうだろう。

【レアル・マドリードの課題】中盤の攻撃の形

前線にまで持っていければ個の力で打開できてしまうのが良くも悪くも今のレアル・マドリードだ。 そこに持っていくために中盤で攻撃を組み立てるのに苦労している。そのためにはモドリッチやイスコが鍵になるが、彼らが2列目になると彼らをサポートして攻撃の起点となる選手が必要になる。イジャラメンディやシャビ・アロンソが万全になれば問題ないだろうが、そこまでに勝ち点を失わないことが大事。 心との戦い方]]>

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戦略に溺れたレアル・マドリード、相手を見抜いたバルセロナ【第10節】バルセロナvsレアル・マドリード

バルセロナ 2-1 レアル・マドリード 18分 1-0 ネイマール 78分 2-0 アレクシス・サンチェス 90分 2-1 ヘセ アンチェロッティはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策として中盤の底にCBを据えた。マルティーノはそれを見越してポジションを代えて臨んだ事と、アンチェロッティがボランチに置いたのがセルヒオ・ラモスだったのが勝敗を分けた事を考えると、試合前からバルセロナの勝利が決まっていたのかもしれない。

【概要】メッシを意識しすぎて自分を見失ったレアル・マドリード

バルセロナのホーム、カンプ・ノウで行われたクラシコ。アウェイのレアル・マドリードはベイル、クリスティアーノ・ロナウド、ディ・マリアの3トップにモドリッチ、ケディラ、アンカーにはメッシのファルソ・ヌエベ(偽9番)対策としてセルヒオ・ラモスを置いた3ボランチの4-3-3で臨む。 アンカーにCBを置きバイタルエリアでのメッシ封じを予想していたバルセロナはCFにセスクを起用し、メッシは右FWへ、ネイマールを左FWで起用する。 バイタルエリアにとどまるメッシであればセルヒオ・ラモスも守りやすかったが、セスクは前後の動きが激しく、セスクの動きによって空いた中央のスペースをイニエスタがドリブルで切り込みチャンスを作る。 レアル・マドリードは中盤のプレスをかけようにもかわされずるずると押し込まれ、DFラインも下がってしいまい、レアル・マドリードPA手前でのプレーが多くなる。 18分のバルセロナの先制点も中央をドリブル突破したイニエスタが起点となり、ネイマールへパス。PA内でパスを受けたネイマールがDF2人を前にしながらもコンパクトな足の振りでシュート。これがDFに当たってコースが若干変わってゴールに吸い込まれる。 その後もバルセロナのプレスでレアル・マドリードは中盤でパスをつなげず苦戦するが、中盤を省略して前線へのロングボールでクリスティアーノ・ロナウドらの高速カウンターで打開しようとする。 そして前半終了間際にはカウンターからクリスティアーノ・ロナウドが左サイドをドリブル突破し、クロスをあげる。これにニアにケディラが飛び込んで合わせるもGKバルデスがファインセーブでピンチを防ぐ。 前半のボールポゼッションで見ると60対40、シュート数は5対3、チャンスも2対1と数字の上ではレアル・マドリードもカウンターで対抗していたように見えるが、実際のプレーではカウンターだけだった。 後半、レアル・マドリードはセルヒオ・ラモスに代えてイジャラメンディが入ると、イジャラメンディが底で組み立てることでそれまでその役を担っていたモドリッチが2列目に上がれて攻撃に厚みが出始める。 バルセロナはFWの足が止まり、逆に自陣に押し込まれ、中盤のパスもカットされてしまう。 そして70分にはベンゼマの落としをディ・マリアがPA内に走りこむクリスティアーノ・ロナウドへスルーパス。マスチェラーノが後ろから押し倒すもPKとはならない。その直後には後半途中にベイルに代わって出場したベンゼマがPA手前でパスを受けると反転して強烈なシュートを放つがバーに直撃。レアル・マドリードは最大のチャンスを逃す。 一方のバルセロナはマルティーノはセスクに代えて運動量の多いアレクシス・サンチェエスを投入すると、78分には前線へのスルーパスに走りこみ、GKの位置を見て絶妙なループシュートを決めて、試合を決定づける。 その後、レアル・マドリードは猛攻を仕掛ける。 後半のボールポゼッションは52対48だが、シュート数は7対7、チャンスは3対5とレアル・マドリードのほうが勝っていた。しかし、終了間際にクリスティアーノ・ロナウドがカウンターでドリブル突破し、スルーパスを受けたヘセがミドルシュートを決めて1点返すのがやっと。試合は2-1でバルセロナが逃げ切る。

【勝負の分かれ目】役立たずのセルヒオ・ラモス

メッシ対策として起用されたセルヒオ・ラモスだが、メッシがサイドに寄った事で役割がなくなってしまい、逆に中盤の底でスペースを潰すこともできず、イニエスタやセスクを捕まえ切れなかった。 攻撃でも起点になれず、モドリッチやケディラのサポートにも入れないため、サイドチェンジや戻すシーンがほとんど見られず、カウンター一辺倒になってしまった。 後半途中にイジャラメンディが入るとモドリッチが水を得た魚のように自由に動き回れたことからも、もっと早い時間から代えるか、中盤の潰し役としてCBのペペとポジションチェンジしても良かったのかもしれない。

【バルセロナの課題】前線の運動量

セスクやネイマールが前線で動ける時はボールポゼッションも高く楽な試合展開ができるが、足が止まるともともと守備が苦手、しない選手たちなのでとたんに劣勢に回ってしまう。 この試合ではアレクシス・サンチェスが活躍したように、本来は彼かペドロが右FWとして出場して他の選手の運動量を補うので問題ないが、この試合のようにメッシをCFではなくサイドで使うとそれをセスクがカバーしなければならない。そうなると早い時間帯でリードできないと終盤に苦しくなってしまうだろう。

【レアル・マドリードの課題】中盤の攻撃の形

前線にまで持っていければ個の力で打開できてしまうのが良くも悪くも今のレアル・マドリードだ。 そこに持っていくために中盤で攻撃を組み立てるのに苦労している。そのためにはモドリッチやイスコが鍵になるが、彼らが2列目になると彼らをサポートして攻撃の起点となる選手が必要になる。イジャラメンディやシャビ・アロンソが万全になれば問題ないだろうが、そこまでに勝ち点を失わないことが大事。 心との戦い方]]>

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称賛された捨てる守備【第9節】オサスナvsバルセロナ

オサスナ 0-0 バルセロナ 詳細レポートはオサスナ 対 バルセロナ リポート(goal.com)で。 バルセロナが終始主導権を握り、何度もサイドをえぐったが、ゴール前のCBを釣り出せなければ勝てない。 オサスナは守りっぱなしだったが徹底した守備は観客の心に刺さっていてブーイングが出なかったのが印象的だった。

【概要】バルセロナが押し続けた90分

ホームオサスナは18位。ただ、開幕3連敗で監督解任した後は2勝2敗と調子は上向き中。 しかも、ここパンプローナではバルセロナ相手に11勝13敗11分と善戦している。昨シーズンは1-2で逆転負けを喫したが、一昨シーズンは3-2で勝利しており、バルセロナを苦手としていない。 とはい開幕8連勝中で勢いに乗るアウェイのバルセロナはピケとダニ・アウベスこそ休養のためベンチ外だが、負傷明けのメッシとマスチェラーノがベンチ入りし、プジョルがスタメンに復帰、国際試合Weekでアジア遠征したネイマールは左FWでスタメン出場し、ファルソ・ヌエベ(偽9番)の位置にはセスクが入る。 試合は終始バルセロナが押し続ける展開。右サイドはモントーヤがダニ・アウベス並みのオーバーラップを見せて幾度となくPA内に侵入してクロスを送れば、左サイドではネイマールがドリブルでカットインしてチャンスを演出する。 しかし、オサスナにとってみれば想定の範囲内。 4-4-2の3つのラインがきっちり揃い、中盤ではDFラインを高くしてバイタルエリアにボールを入れさせず、押し込まれても中央はDHやCBのスペースやパスコースを消す。セスクの飛び出しにはアリーバス、ロティエスの両CBが体を張って動きをブロックし、ネイマールのドリブルには右SBベルトランやDHシルバらが3人がかりで食らいつき、とにかく中央では自由にプレーをさせない。 後半に入ってもオサスナの守備は集中が切れずにバルセロナに得点を許さずにいると、業を煮やしたバルセロナは67分にシャビに代えてメッシを投入する。メッシがバイタルエリアに入ることでオサスナ守備陣は一層中央に寄ってしまう。バルセロナはがら空きになったサイドを突いたり、2列目に下がってフリーになったセスクが前線に上がって決定機を迎えるも、オサスナからゴールを奪えない。 実質、引き分け狙いだったオサスナはカウンター時もバルセロナカンテラ育ちのCFリエラやデ・ラス・クエバス、ロベルト・トーレスの3枚しか攻撃に参加せず押し上げは一切ないため、枠内シュートはわずかに1本。後半は78%、前後半合計でも74%のボールポゼッションのバルセロナだったが、試合はスコアレスドローに終わる。

【勝負の分かれ目】サイドを捨てたオサスナ守備陣

この日のバルセロナはゴール正面からの崩しがほとんど見られなかった。60分にイニエスタからセスクへのスルーパスが最大にしてほぼ唯一のチャンスだったがこれはセスクがGKとの1対1でシュートを外してしまった。 中央から崩せなかったのにはオサスナがサイドの守備を捨てたことにある。オサスナの両SBベルトランとダミアーはネイマールとペドロには徹底マークしていたが、SBのモントーヤやアドリアーノが上がってきても味方とのマークの受け渡しはほとんどしなかった。モントーヤには何度もクロスを入れられたが、CBが釣り出されることは無かったのでセスクやネイマールを封じる事ができた。 メッシが投入されてからはオサスナDFラインが下がってしまい中盤とのスペースが空き始めたが、何とか乗り切った。

【オサスナの課題】カウンターの二次攻撃

今シーズンバルセロナから初めて勝ち点を奪った事は評価できる。しかし、攻撃に関してはシュート4本と打つ手がほとんどなかった。これはカウンターでリエラやトーレスが突破するもシュートまで行けなかった時に、味方のフォローが無い事が原因である。 この日は両SBが守備に回る時間が長く、また逆に攻撃を食らうリスクもあるため、オーバーラップは現実的でなかった。しかし、DHの1枚は攻撃に加われば、逆サイドへの展開や中央突破ができるので、攻撃時間が増えて守備陣も疲労が軽減されるはずだ。

【バルセロナの課題】サイド攻略法のバリエーション

これまでのバルセロナはサイド突破といえば、サイドから中央へのドリブル突破やワンツーなどが主で、サイドからのクロスは決して多くない。この試合のようにCBを釣り出せないとなるとCFはフリーになれず得点の可能性は低くなる。 そのため、FW、MF、SBを使ってCBを釣り出すサイド攻略かサイドからのクロスをマイナス気味にしてCFではなく、MFに合わせる方法が考えられる。 メッシをおとりにすることでチャンスは格段に広がるだろう。 禅、捨てる生き方]]>